母乳110番に寄せられたご相談のベスト10
開設以来、順位もほとんど変わっていません。
1位 不足感・不安
2位 卒乳
3位 乳房トラブル
4位 授乳の仕方
5位 離乳食
6位 母親の身体
7位 心の問題
8位 体重
9位 食生活
10位 働くママの母乳育児
(職場復帰、保育園など)
11位 その他
(薬、アレルギー、入院)
*最近の母乳相談はこちら
*初めての人が知っておくと良い「母乳の知恵20スタート編」はこちらです。
1 不足感・不安
おっぱいの量は、ハッキリ目に見えません(しぼった量が分泌量ではありません)。
そのため、本当に足りているのかどうかが分からず、不安になってしまうママが多いです。
2 卒乳
百人いれば百通り、と言われているおっぱいとの別れ。
他のみんながどう乗り越えているのか、母乳110番に寄せられた、色々なケースをご紹介します。
3 乳房トラブル
どうやっておっぱいを休ませれば良いのか、何に気をつければ良いのか。
たくさんの相談例から、具体的に日常でできる対処法と手当法をお伝えします。
4 授乳のしかた
授乳姿勢は、この30年の間にずいぶん変わりました。
今は「リクライニング法」もしくは「ボジショニング法」と呼ばれるやり方が主流です。
5 離乳食
近年ユニセフとWHOが推奨している「補完食」は、何歳になったからと言って無理に母乳をやめるのではなく、並行して食事を摂っていくやり方です。
6 母親の身体
「私のせい」と、自分を責めてしまいがちな乳幼児のママは、子どもの命を預かる責任で張りつめ、疲れています。
7 心の問題
ひたすらお話を聞いて、他のママたちのストレス解消法などをお伝えしています。
8 体重
数字や専門家の指導を気にして、悩んだりする人が多い傾向があります。
9 食生活
「おっぱいトラブルはママの食事が悪いせい」と言われていた時代がありましたが、今はそんなことはありません。
10 働くママの母乳育児(職場復帰、保育園など)
職場復帰を控えて、「こんなにおっぱいばかり飲んでいて、はたして保育園に預けられるのだろうか?」と心配するママは多いです。
相談者の声
泣かれて困って、電話しました
子どもが4ヶ月の時(忘れもしない大震災の日)に一度、母乳110番に電話しました。 相談員の方の対応がとても良かったです。 そのときの相談は、「4ヶ月になってから授乳後に泣くようになり母乳不足ではないか」ということと、「右側の母乳の出が良くないのでどうしたらいいか」ということでしたが、「母乳を飲む量が増える時期があり、しばらくすると母乳量も増えてくる」という回答をわかりやすく説明して下さり、「先に右側から授乳させて両側飲み終わっても泣いたらおもちゃなどで気をそらしてみてはどうか」という提案をしていただき、その後、提案通り飲ませるようにしていたらいつの間にか泣かないようになっていました。 穏やかな話し方の相談員だったと思うのですが、最後に「落ち着いているお母さんですね」と言われたことが嬉しくて印象に残っています。 以前、電話の仕事(PCやアプリのヘルプデスク)を何年かしたことがあり、いま子どもが1歳になって少し余裕ができたこともあります、「今度は自分が相談員をやってみたい」と思っています。あのときは、本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
離乳食で悩んで、電話しました
私が「母乳110番」に初めて電話をかけたのは息子が1歳の頃でした。母乳育児を続けたいが離乳食が進まないことに悩み、小児科や地域の子育て相談窓口などに幾度となく相談をしてきました。 しかし、「ごはんを食べないのは母乳のせい」と母乳を敵視した返事ばかりか、「母乳育児を続けたい」という私の思いに対して「このまま母乳を続けていたら、離乳食になかなか移行できず体や歯(顎)、脳の発達に遅れが出ますよ」など、母乳をやめるしか選択がないようなことを言われ・・・そんなつらい経験をしてきました。 その時、「母乳110番」の相談員の著書「おっぱいとだっこ」に出会い「母乳110番」の存在を知り、すがる思いで相談しました。 電話口だけのやり取りでしたが、優しく頭をなでられたような、それまでの悩みをフワッと飛ばし母乳育児を続けることへの自信を持つ心を育ててくれたような、その電話一本で私はすっかり安心しました。 そして母乳は「ただ単なる授乳行為」の意味だけではなくて、いろいろな意味を含んだ「子どもにとって特別」なものということを知りました。 この出会いが私自身を大きく変え、110番の素晴らしさとともに母乳への関心を膨らませるきっかけとなり、息子が2歳になった今、こんどは私が「母乳110番」の電話相談員の研修生として勉強に励んでいます。
おっぱいケアの専門家に繋いでいただきました
母乳110番様 先日は、訪問で来てくださる先生(助産師さん)をご紹介頂き、ありがとうございました。 電話で、お話を延々と聞いて頂いてうれしかったです。抱き方、くわえさせ方の話は特にわかりやすく、さっそくやってみました。本当にありがとうございました。 おっぱいトラブルの方は往診して頂き、かなり楽になりました。先生は、親切にいろいろとアドバイスしてくださり、自己メンテナンスの方法も教わりました。知識も経験も深く、お人柄も大変優しい先生で助かりました。ありがとうございました。 今度、「おしゃべりサロン」があるとおっしゃっていましたよね。母乳育児の集まり、ぜひ参加してみたいと思います。そうした情報は引き続き頂けるものでしょうか?念のため頂ければ幸いです。
母乳で育てたい気持ちをわかってもらいたくて
第2子を妊娠中の8ヶ月です。 今回はどうしてもご相談したいことがあり、筆をとりました。第1子のときは病院の言われるままに、入院中から哺乳瓶でミルクをあげ、母乳も絞って哺乳瓶に入れてあげていました。結果、一人目の子は、出産してからほとんど乳首をくわえさせることもなく、生後2ヶ月にはミルクオンリーに。 今回第2子を妊娠し「今度こそは母乳で育てたい」と強く思っています。でも、今通っている病院は、第1子を出産した病院と同じ病院です。(転院を考え、助産院などいろいろあたってみましたが、現在切迫早産傾向にあることなどから断られました。他の産院も断られて、今の病院で産むしかない状況です。) 赤ちゃんが哺乳瓶での飲み方を一番最初に覚えてしまうと、乳首での飲み方にはなかなか慣れてくれなくて母乳育児は大変になると聞いたことがあります。こういった病院で出産する場合、母乳で最初からがんばるには、どのように病院側に方々と接し、どのように母乳育児をすすめていけばいいのでしょうか? 私は生まれたらそのあとずっと赤ちゃんと一緒にいて、できれば哺乳瓶など使用してほしくはありません。このような患者の意思が、もし病院側に理解されない場合、どのようにすれば、その後スムーズに母乳育児ができるのでしょうか?周りに誰も私の気持ちをわかってくれる者がおらず、わらにもすがる思いで相談させていただきました。お返事いただけると幸いです。どうかよろしくおねがいいたします。
*この方は手紙相談(今現在は手紙相談はありません)です。 お返事したところ、「いろいろなワザを教えていただいて、とても勇気が出ました。 何よりも母乳で育てたい気持ちをわかってもらえたのがうれしかったです。」と、丁寧なお礼状をいただきました。
虫歯になるから、止めなさいと言われて
こんにちは。私は昨年5月に母となりました。 母乳で是非育てたいと言う気持ちが通じたのか、お陰様でトラブルもなく順調におっぱい生活を歩んできました。 「赤ちゃんが欲しがれば欲しがるだけあげてよいのよ。」というアドバイス通り欲しがればくわえさせ、ぐいぐいとおいしそうに飲んでくれる姿に喜びを感じでいました。やがて離乳食も始まり、おっぱいの回数はへってきたもののまだまだおっぱい大好きなわが子は1歳のお誕生日を迎えてもぐいぐい飲んでいました。 ところが育児相談で「そろそろおっぱいを止めないと虫歯になる」と助産師さんにアドバイスされました。思えば周りの友達は「もうおっぱい吸わないよ。」なんだかおっぱいをあげている事がいけない事のように感じて悲しくなりました。 しかし、「おっぱいは大切です。」「欲しがるだけあげなさい。」とさんざん言われてきたのに1歳を過ぎた頃から「そろそろねぇ」なんて言われると「そんなの勝手じゃない?」「どうして止めないといけないの?」と矛盾した気持ちがわいてきました。 そして何をどうしたら良いのか分からなくなってきました。そんな時「母乳110番」を知り、すがる思いで電話しました。そのときの私は「まだおっぱいあげていいのよ。」と言って欲しかった気がします。 相談者の方が私の話を良く聞いて下さり、「私もそうだったわ、急ぐことはないのよ。」と自分の経験を話して下さり、「卒乳は無理せずにしっかり様子を見て、子どもと相談してからでいいのでは」とアドバイスを頂きました。 「そうだ何も焦ることはないんだ、もっとゆっくりとした気持ちで堂々とおっぱいをあげていこう。卒乳のときは私と子どもで決めていけば良いのだ。」と心に決めてからはとても気持ちが楽になりました。そして子どもがおっぱいを欲しがってもゆったりとした気持ちで上げられるようになりました。 今回この経験は様々な生活の場面でも自信へとつながりました。止めどき(卒乳)は、親と子でじっくり決めていけば良いのですね。「おっぱいばいばい」と言える日はいつか必ず来るはずです。だからおっぱいをあげながら悩んでいる人に言いたいのです。「母乳は最高よ!!」って。 今、わが子が今まで以上にいとおしく感じます。これからも焦らずゆっくり子どもと成長していきたいです。長々とお話しを聞いて下さりありがとうございました。
地域の専門家からの手紙(小児科医)
乳幼児連れのお母さん相談員による無料電話相談が、よく20年以上も続いていると思います。 母乳育児には、時として我々専門家の知識よりも、先輩お母さんたちの知恵が活きる場面が多い。 存続は大変だと思いますが、これからも電話相談が続けられますように、心から応援しています。
*この方は、相談員さんにご紹介させていただいた地域の専門家のひとりです。 (母乳110番では、「押し付けにならないよう」情報は必ず複数以上、提供するようにしています) 相談者さんの受診後に、いただいたお葉書から引用させていただきました。