『グランマ小児科医の育児百科〜自然治癒力を引き出す知恵〜』

『グランマ小児科医の育児百科〜自然治癒力を引き出す知恵〜』

相澤扶美子(著)
(農文協)

“自然育児派小児科医のお役立ちQ&A”は具体策と日常の処方箋の宝庫

推薦者:西澤亜佐

この本1冊あれば、病院へ行くタイミングや、自然治癒力を引き出すホームケアの方法なども
しっかり載っているので安心。

Q&Aには、「ここまでできるようになったなら、大丈夫。あと、もう一歩です。」とアドイスとともに応援も。心強いです!さすが「育児百科」。

誰もが感じる不安や心配への答えが、ネット検索するより確実に見つかります!

しかも、30年以上小児科医として、母として、グランマとして、たくさんの子ども達をみてこられた先生の言葉だから、正確で頼りになります。

私の娘が初めて発熱した冬の寒い日、夜間救急で「熱があるのにこんなに毛布でぐるぐる巻きにしちゃだめよ。もっと熱が上がってしまうでしょ。多分、突発性発疹ね。あれ?母親なのに突発性発疹を知らないの?」と言われて、本当に何も知らなくてとても恥ずかしかったことを思い出します。 

この本には、38.5度以上になって元気がなくなったら、まずは冷やして、自分の力で熱を下げることを試み、なんとか眠れていれば翌日の受診で大丈夫と書かれています。

娘が熱を出したあのときに、この本が手元にあったらよかったなあと思います。

39度になりそうな体温計を見てあわてましたが、熱が出るということは、何らかの免疫の反応を起こしているということ。解熱剤を使って熱を下げてしまうと、ウイルスや細菌との戦いを後回しにすることになり、病気の治りは遅くなるそうです。今思えば、寒い中夜間救急に行かなくても良かったのでした。

そんなことがあり、育児本を読んだり講演会に行ったりベビーマッサージや食養生の講座を受けたりして自然育児流でやってきましたが、そのあたりのことも、すべてこの本に載っています。

母親って魔女みたいだなと思います。熱が出ても、子どもの機嫌と食欲を見て、病院に行く必要があるかどうか判断したり、咳がでるときには れんこんのすりおろし汁を飲ませたり。
子どもが吐いたあと「おなかすいた」 って言うことがありましたが、それでもまずは水分を少しずつ。姿勢をなおすには外遊び。など。

子どもの体や病気のケアだけではなく、育児についても書かれていて参考になります。“見る
・ 認める・否定しない・待つ・他の子と比べない”の言葉が随所に出てきます。子どもが大きくなった今読んでも大切にしたいことだと再確認しています。

授乳や離乳食、トイレトレーニングや発達のことまで、子育てにおけるガイドブックです。
すべてのお母さんの出産祝いに贈って欲しい1冊だなぁと感じました。

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